ビルドイン食洗器はいる?いらない?―鹿児島の設計事務所―

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新築を建てられる方で多くの方が検討されているのがビルドイン食洗器です。
食洗器は日々の食器洗いの負担を軽減してくれて、自分の時間を多くすることに役立ってくれるとても便利な設備の一つです。

しかしネットを見ると、食洗器は不要といった声や絶対に必要という声が両方聞こえてきます。
これに合わせて、採用を検討している方からも両方の声を見てしまって悩んでいるという方が多くいらっしゃいます。

今回は、その食洗器がいるか?いらないか?が分かるようにまとめたいと思います。

なぜ食洗器は必要論と不要論に分かれるのか?

そもそもなんで食洗器が必要だ!や不要だ!と意見が分かれる理由は分かりますか?
実は住宅の設備には生活する上で絶対に必要な設備と必ず必要でない設備の2種類が存在します。ここでは、説明の便宜上、生活に絶対に必要な設備を【必須設備】そうでない物を【贅沢設備】とします。

必須設備とは(生活上絶対に必要な設備)

・トイレ(1台)
・キッチン(コンロ付)
・浴室
・洗面台
・洗濯機設置設備
・給湯設備

贅沢設備とは(生活上絶対に必要じゃない設備)

・トイレ(2台目)
・衣類乾燥機
・浴室暖房乾燥機
・食洗器
・床暖房
・太陽光発電

他にもありますが、多くありますが簡単にまとめるとこのような形になります。
必須設備を見ても誰もいるいらないの話をする人はいないと思います。この差がいる人といらない人に分かれ、両方の意見が出てくる理由です。

逆に贅沢設備と分類されたものは、だいたいいる?いらない?と気にされる人が多い項目です。
生活に必須ではない、だけど生活を便利にするからこそ皆さん採用されるかどうか悩まれているのが分かります。

結局、食洗器はいるのか?

僕の結論としては、費用に余裕があるなら絶対に採用!けど優先順位は高くないというのが答えです。
もちろん、ご家庭の事情にもよるので様々な意見はあるかと思いますが、僕が食洗器は必要ですか?だけ聞かられたらこう答えます。

快適な家にするには、優先しなければならないことがあります。
1.断熱環境
2.住宅の耐久性
3.自分たちを取り囲む素材(床や壁の仕上げ)
4.贅沢設備
という順番で優先順位をつけると、後悔しない判断がしやすくなります。

4.の贅沢設備、要は食洗器を優先して断熱を削り、耐震性を削り、住む空間の環境を削ってしまうと、どんなに便利な設備に囲まれて暮らしていても幸福度は上がってきません。
人間が幸福に感じられるのはまずは自分の身の回りの環境が整ってからです。
だからこそ、生活を便利にするための設備、贅沢設備は1~3の項目を満たして、余裕があれば採用した方がいいという考え方になります。

贅沢設備の中での優先順位は?

とはいえ余裕がある場合、導入したい贅沢設備は何も食洗器だけではありませんよね。
贅沢設備で導入したらいい優先順位も紹介したいと思います。結果は以下の通り。

1.食洗器
2.2台目トイレ
3.太陽光発電
4.衣類乾燥機
5.床暖房
6.浴室暖房乾燥機
の順番で優先順位をつけるといいと思います。

食洗器が第一優先なのはやはり、食器洗いという家事は人に与えるダメージと時間の拘束が非常に長いからです。
食器洗いの洗剤の成分がよくなっているとは言え、やはり手の荒れはどうしても出てしまいますし、食洗器の採用は時間短縮に対してコスト的にもタイムパフォーマンス的にもとても有効です。
そういう意味で、食洗器の採用は予算に余裕があれば真っ先に導入したい設備になります。

同じような理由で衣類乾燥機はどうなんだ?なんで順位低いんだ?と思う方もいらっしゃると思います。
衣類乾燥機に関しては、家電として優秀なドラム型洗濯機があることから優先順位はさほど高くありません。
ガス特有の乾燥感が欲しいなどが無い限りはドラム型洗濯機が最適解だと思っています。

もし、自分たち家族の価値観にあった優先順位をつけたいという方はぜひ一度有村建築設計工房へご相談ください!
ヒアリングの上、最適な優先順位をご提案します。

まとめ

食洗器は余裕があったら真っ先に採用した方がいい贅沢設備なのは間違いありません。
予算に余裕があって食洗器を導入するかどうか悩まれている方はぜひ採用することをおススメします!

しかし、予算に余裕がない方で、家の性能を落としてまで食洗器を採用するのは絶対にやってはいけないことです。
食洗器があってよかったなと思うのは、良い環境でいい生活ができているからこそです。

予算の配分は問題ないか?贅沢設備を導入したいけど優先順位がイマイチ腑に落ちない、自分たちの価値観にあった優先順位が知りたいなど家づくりの疑問のセカンドオピニオンが欲しい方はぜひ、有村建築設計工房へご相談ください。
有村建築設計工房では日本全国の家づくりに対しての疑問やご相談、セカンドオピニオンを受け付けています。

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