天窓は本当に後悔するのか?

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よくSNSやブログで見かける後悔する住宅設備オプションと言うものがあります。
僕はそもそも後悔する住宅設備オプションなるもの自体に懐疑的ではあるのですが、その中でも常連と言っていいほどランクインしてくるのが今回のタイトルにある通り、【天窓】又はトップライトです

しかし、僕の周りでトップライトをつけた方で後悔をしています!
という声を基本聞いたことがありません。

むしろ、後悔します!と言っているのはハウスメーカーさんや工務店さんの又は家づくりインフルエンサーのSNS上でだけです。

なぜ、こんなに僕の周りと状況が乖離しているのか僕なりに調べてみました。

そもそも天窓を付けて本当に後悔してる人はいないのか?

そもそも僕の周りにたまたま後悔している人がいないのかと言うと実際に後悔している人はいます。
もちろん僕の周りではなくネット上の話です。
少し古いころの意見ではありますが、後悔している理由は以下の通り

・天窓を付けてもらったら日中部屋の中が暑くなってサウナ状態になる。
・天窓廻りから雨漏れをした。
・窓が結露してトップライトの周りがカビだらけになった。

主にこの3点が天窓を付けた時の後悔した点、又は起因して後悔しているという意見が多くありました。

これでは後悔するのは当然ですね。

多くの方が、窓からの暑い日差しを受け続けたくないし、夏にせっかく空調を入れて涼しくしたのに暑くされたいわけもありません。
ましてやカビの原因や雨漏れが起きた日には最悪と言っていいと思います。

ただ、このような意見が出ていたのは2015年くらいでそれを目処に雨漏れやカビの話は徐々に採用した人の意見として見なくなっていきました。
これは、おそらく樹脂サッシの普及や窓の品質の向上、雨漏れしづらい防水施工の確立で徐々に減っていったのだと思われます。

そして今でも根強く後悔ポイントとして残っているのが、天窓からの暑さです。
しかし、これに対してはもう答えが出ています。
それは、天窓を付けている位置がおかしい、設計が間違っているということです。
しっかり設計されていれば天窓を付けたから暑い!なんてことは起こりません。
そもそも今の天窓も住宅の高断熱の煽りを受けて、断熱化が進んでいるので、昔ほど暑さが問題になりづらくなっているはずなんです。

天窓の設置の間違いと正しい設置ポイント

よくある設置の間違い

1.南側の屋根に天窓を設置している。
まず、そもそも論で南の屋根に天窓を設置しているという点です。
あんなに暑さを理由にしているのに、南に天窓を設置すれば暑いのは当然です。
特に天窓のついてる屋根の直射日光が一番多いのは、一番暑い時期の夏です。
そんな時期に直射日光を窓が受け続ければ、どんなに性能の高い窓でも部屋の温度はどんどん上昇していきます。
これが天窓暑い問題の大きな要因です。

2.人がくつろぐ場所の真上に設置している。
これは、南の屋根との合わせ技として使われることが多いのですが、人が居るであろう場所の真上に窓を付けることです。
普通の窓でも夏場に直射日光が入り続ける窓辺にいることが不快な人はとても多いと思います。
要はそれをしてしまう設計ということになります。
これは嫌で当然ですよね。

3.天窓のメリットだけを聞かされている
これは設置の間違いとは違いますが、天窓のメリットだけ聞かされて住み始めてデメリットを知るパターンです。
天窓を設置してほしいなと依頼をして、プロが決めた位置だし、過ごすところからくつろぎながら空も見えて星も眺められたら最高!!
と思ってたら住んで初めて南の天窓から入ってくる熱、日射のキツさを知りこんなの知らなかった!後悔した!というパターンですね。

多くはこのパターンがよくある間違いですね。
特に天窓のメリットだけ聞かされてるから1、2の場合を知らず後で気づくからより後悔した!という気持ちが強くなるのだと思います。

正しい設置のポイント

天窓を設置する目的はいくつかありますが、多くは明るさをもたらし、屋根に穴が開くことで広がりをもたらしてくれる存在です。
適切な使いかをしたらとてもいい空間を作るための助けになると思います。
その為のポイントをいくつかご紹介します。

1.天窓は南以外の屋根に設ける。
天窓が設置されるのは太陽の影響を一番受ける屋根です。
さらに一番影響を受ける南には極力設置しないのが賢明です。
特に、天窓の目的の一つである明るさは基本的に南側の外壁の窓で取れる場合が多く、わざわざ天窓を設置しないと明るさが取れない家は計画から練りなおしたらいいレベルです。
しかし敷地の状況や様々な理由からどうしても南側の屋根に設置が余儀なくされる場合は以下を守って検討してみてください。
・人が居る場所ではなく、部屋の隅や人が普段居ない場所に天窓を開ける。
・光量の調整ができるように対策をする。(ワーロン紙を最初から貼っておく、カーテンのような可動式の物を設置するなど)
この2点を意識して設計してもらうと南の窓に設置しても影響は小さくできるでしょう。

2.天窓は部屋の真ん中などに置かず四隅に散らすように設置する。
例え南の屋根から外した位置に設置したとしても屋根の勾配によっては日射が入ってくる場合があります。
その為、不快な直射日光が当たりづらい部屋の隅などにすることで不快感を感じることなく設置することができます。
また、部屋の四隅特に入ってから最初に目に入る場所が光が入るように設置すると影の落ちた部屋の一部にスッと光が落ちてくるので安らぎや部屋の広がりを演出することができるのでおススメです!

                            引用元:株式会社ベガハウス様

3.天窓を設置したことのないからの天窓の提案に乗らない、お願いしない。
最後にこれがとても重要ですが、絶対に天窓に詳しくない工務店やハウスメーカー、設計者が提案する天窓の話に乘らないこと、そのような業者に天窓設置の要望をしないことです。
天窓の設計をしたことの無い設計者は十中八九、今回お伝えしている間違った設置位置を踏み抜いていきます。
そしてメリットだけを伝えて、デメリット知らず後悔!のルートへ一直線です。
また、たとえクライアント側から要望を出しても、SNSにあるような後悔する住宅設備として片付けられて、デメリットばかりを言われ実現することはまずないでしょう。

最後に

天窓は採用したら後悔する設備では決して無いことはお分かり頂けたでしょうか?
もちろん人は選ぶと思います。
ただ、片方の意見だけしか知らないで家づくりをするよりも採用した時の良さや空間の違いなどを知ったうえで選択するということは家への満足度は絶対に違います。
全ての情報をいい面悪い面をしっかり把握してより良い家づくりの一助にしてください!

有村建築設計工房では、当然良いことも悪いことも分け隔てなくお伝えして、家づくりをしたい人が納得できる家づくりを実現していっています。
ご興味がある方はぜひご相談ください。

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