
長らく間が空いてしまいましたが、オモシロイ材料シリーズ第四弾です。
私のブログでも大人気の
建築基準法で「吹抜けに火打ちが必要」は大嘘!?適切な火打ちの使い方とは?
吹抜けに火打ち梁が!?基準法改正後の設計の落とし穴
がありますが、かなりの方が吹抜けに火打ちが出てしまい、がっかりしてしまっていることが伺えます。
今回そんな吹抜けに火打ちを出したくない方向けの材料の紹介です!
ぜひ、最後までご一読ください!!
まず、大前提で
詳しくは先ほど紹介したブログを読んで頂くとして、火打ちがいるのかいらないのかは希望している耐震性と構造計算をされていいるのかで大きく変わります。
構造計算をした結果、どうしても吹抜けに火打ちが必要となった場合のみにこの金物を使うことをおススメするからです。
火打ちは設置のルールがありますが、設置の方法は曖昧です。
必要かどうかよくわからないけど、勘で必要と判断されてしまうと不要なコストアップを招くことになります。
設計者としては当然法律で定められている訳ですから、水平構面の確認をすることは必須なので必ず計算で確認してもらってから採用するかどうか判断してください。
もちろん余裕があれば、火打ちが不要だったけど補強として設置するのは有な商品となっています。
火打ちを無くす為の金物
今回紹介するのはこちらです。
―株式会社 タツミ 火打ちレス金物―

こちらの商品は、普段火打ちを斜めに入れて突っ張り棒のようにして設置しないといけなかった部分を梁の真上に金物を付けることで火打ちと同程度の耐力を持たせることのできる金物になっています。

火打ちレスのすっきりした吹抜け空間を希望の方はぜひ、設置してもらいたい商品です。
この商品の特にいいところは、吹抜け内に階段がある場合、どうしても階段の部分は頭上に火打ちが来てしまう為火打ちの設置は難しかったですが、この金物は階段部に火打ちが出てこないので気にすることなく設置ができ十分な水平構面が出しやすいのも特徴です。
階段部分に火打ちがつけることが難しく、うまく水平構面が取れないのは設計者のあるある事項なので、設計者としてもこれはとても助かる金物ということですね。
ここまではいいこと尽くめですが、もちろんデメリットもあります。
①1本からで使えない
火打ちは1本ごとに水平構面として使用することができるのですが、この金物の場合は、1本ごとではなく構成する四角の区域ごとに4本必ず必要になることです。
こちらがコストアップの要因になります。
②樹種の指定があること
金物を使うので樹種の指定が発生します。
集成材の指定があるので、在来工法で樹種が集成材じゃない場合集成材に変更が必要になります。
③金物を使用できる吹抜けに条件がある
特殊な金物を使う以上どうしても一定の条件があり、吹抜けの広さや形、吹抜けの位置などの条件があるのでそれを満たさないと使用することができません
詳しい条件は下記のURLからご確認ください。
https://www.tatsumi-web.com/product/hiuchi-less
この条件だとしても吹抜けに火打ちを出したくない方にとってはおススメな商品なのは間違いありません。
まとめ
今回の火打ちレス金物いかがだったでしょうか?
どうしても吹抜けに火打ちを出したくない!という方にとっては救世主な金物だと思います。
諸々な条件はありますが、それを差し置いてもとてもいい商品だと思い紹介させて頂きました。
有村建築設計工房ではこのような商品を使った設計もしています。
設計事務所は鹿児島にありますが、日本全国の設計に対応しています。
オンライン面談もしていますので、有村建築設計工房の家づくりに興味のある方はぜひ一度ご相談ください!
下部のお問い合わせはこちらからお気軽にお問合せください!
※今回使用した画像は(株)タツミ様 火打ちレス金物のHPより引用しております。