性能を追求し続ける家探しで本当にいいのか?

家を建てる会社を探すとき、みなさんはどんな基準で選んでいますか?

僕の感覚では、多くの人がまず住宅性能を重視しているように思います。
もちろん、それは正しいことだと思います。
住宅の性能は快適さや安心感に直結しますからね。

ただ、最近の家づくりを見ていると、ちょっと性能に偏りすぎているように感じるんです。

性能は大事

でもそれだけを追いかけ続けるのは、本当に自分たちの家づくりに合っているのかな?と考えてしまいます。

なぜかというと、今の住宅性能はすでにとても高い水準にあります。2025年には断熱等級4以下の住宅は建てられなくなりますが、実際には大手メーカーから地域工務店まで、多くの会社がそれ以上の性能を当たり前のように備えています。
つまり「性能比較」だけでは差がつきにくいんです。

だからこそ僕が大事だと思うのは、「価値観の合う会社かどうか」です。
こちらの希望を無理に否定しないこと。デザインや性能を押しつけてこないこと。
そして一緒に同じ目線で家のことを考えてくれること。
そういう会社であれば、打ち合わせの時間も楽しいし、安心して家づくりを進められると思います。

逆に価値観が合わないと、せっかくの家づくりなのに自分たちの意見を軽く扱われたり、悲しい思いをしてしまうかもしれません。
だからこれは性能やデザイン、金額だけを見ていたら気づけない、とても大事なポイントなんです。

そして価値観が合うかどうかを確かめる方法のひとつが、建築士と直接会って話すことだと思います。
実際に間取りを考えるのは建築士なのに、会社によっては営業が窓口になっていて、建築士に会えるのは契約してから…という場合もあります。
できれば早い段階で直接会って、話しやすさや考え方の相性を確かめておくことが大事なんじゃないでしょうか。

性能は大切です。
でも「性能を軸にした会社探し」という考え方ではなく、自分たちと価値観の合う会社を見つけること。そこにこそ、家づくりを楽しみ、満足できる家を建てるためのヒントがあると思います。

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