
家を建てたい。でも、何から始めたらいいのかわからない…。
そんな風に悩んでいるあなたに、まず知っておいてほしい「失敗しない家づくりの始め方」をお届けします。
最初の一歩を間違えると、理想の家は遠のいてしまうかもしれません。
この記事では、実際によくある“ありがちな失敗”と、理想の家に近づくための正しいステップをご紹介します!
家づくりのはじめの一歩で大失敗
はじめの一歩を紹介する前に誰もが最初に失敗してしまう行動があります。
それは….
住宅展示場に行ってしまうことです。
多くの人が、『家づくりしたいなぁ。あそこに住宅展示場あるよね』と有名な地元の住宅展示場が頭に浮かぶと思います。
住宅展示場に行けば確かにいろいろな住宅会社をいっぺんに見れて便利そうかもしれません。
実際に住宅展示場はそのような場所を設けることで集客力を高めるビジネスとして成り立っています。
例えば、
鹿児島県ならMBCハウジングフェアやKTS住宅フェア総合展示場
熊本県ならTKU住宅展示場 住まいランドやKKT合志総合住宅展示場 アンビーハウジングパーク
宮崎県ならUMKハウジングパーク
が各県に住んでいる方なら思い浮かぶかもしれません。
その他にもハウスメーカーが独自で運営している展示場もあったりします。
ではなぜ、この便利そうな住宅展示場に行ってはいけないのでしょうか?
それは…
ハウスメーカーや工務店の豪華な家が家づくりの基本になってしまうから
展示場は人の目を引くために豪華絢爛に建てられています。
確かに住宅展示場の家は素敵です。
普段各会社さんが建てている家と比較にもなりません。
家をこれから建てたいと思っていてまだ何も準備が進んでいない方がフラッと住宅展示場に行ってしまうとどうしてもその豪華な仕様が頭に残ってしまい知らず知らずのうちに引っ張られて行ってしまいます。
そうすると気づけば自分の欲しかった家ではなくなんとなく展示場に似たそれっぽい家が建ってしまいます。
また、住宅展示場には家を売る為の営業のプロがいます。
自分たちの建てたい家が分からないままお話を聞いてしまうと、営業マンの買ってほしい家の方に誘導されてしまい、自分の本当に欲しかった家から遠のいてしまいます。
よく家は別に悪くないんだけどなんか違ったや思った家じゃなかったと後悔されている人をSNSで見かけます。
この多くは家づくりのはじめにフラッと住宅展示場に訪れなんかいい感じの営業さんがいて建ててしまった方が圧倒的に多いです。
こうならない為にも、家づくりのはじめの一歩で住宅展示場に行くことはおススメしません。
ちなみにこの話を聞いて、じゃあSUUMOなどの相談窓口は?
と思う方もいると思いますが、そちらも実態は住宅展示場と似た形なので住宅展示場と同じと思っていただいて差し支えありません。
良い家づくりをする為のはじめの一歩
どんな家に住みたいか家族で理想を話し合う
まずは専門家や営業さんなどに相談やお金のことも置いといて、家族で思う存分どんな家に住みたいか話し合ってください!
この時は夢の時間です!どんなことだってかまいません、自分たちが過ごしていて気持ちのいい家の理想を出しあいます。
お父さんは家でバーベキューがしたいかもしれないし、休日にゆっくり愛車を洗車する場所が欲しいかもしれないし、趣味の釣り竿やロードバイクを飾れる場所があってほしいかもしれないし、愛車を家の中から眺めたいかもしれません。
お母さんは家事が楽にできる動線が欲しいかもしれませんし、家の中でゆっくり読書ができたりお茶が飲める場所が欲しいかもしれません。もっと言うとお友達を読んで語らいあえるような家をほしがるかも!
お子さんは自分の家が欲しいと言い出すかもしれないし、小さい子だと階段のある家がいいと自分に関係のない憧れを語りだすかもしれません。
あとは、地震に強い家がいいよね、暖かい家がいいよね、電気代が安い家がいいよね、部屋にいるときはゆったり過ごしたいなど、自分たちが住んでいて気持ちのいい家を出し合ってください。
そうすると、なんとなく自分たちの欲しい家の暮らし方が浮かんでくると思います。
ここまで話しあいをしていくとわかると思うのですが、自分たちが欲しかったのは家ではなくて、家を建てた後の暮らしであったと気づけると思います。
その理想の暮らしが自分たちの要望です。
その要望をノートやスマホでもいいですから書き留めてまとめていきます。
予算はいくら?予算決め
理想が出てきたら次は予算を決めます。
ただ予算を決めるといっても自分たちだけで考える予算決めだとなかなか難しいと思います。
なのでここはざっくりでいいです。
ここで考える予算はまずは自己資金をいくら出せるかを考えます。
自己資金とは、借入をしないで自分たちが現金で支払うお金のことを言います。
自己資金の考え方としては、
現在の貯蓄額+援助金(親からの援助があれば)-半年分の生活費-当座の出費=頭金に出せる金額
と計算すれば頭金出費後も不安なく生活ができると思います。
当然、頭金に出せる金額なので満額出す必要はなく、この中から自己資金をいくら出すか決めます。
次に月々いくらなら返せるかを考えます。
月に入ってくる収入-生活費(光熱費や食費や雑費)-教育費-交際費-貯蓄額=月々捻出できる金額
となります。
月々の支払はボーナス払いなども影響を与えるので
入ってくるボーナスからいくら返済に出せるかも考えておいた方がいいでしょう。
後は、モゲチェックというサイトで返済額を入れると借入できる総額の参考価格が出てきます。
それが、家づくりにかけられる予算になります。
相談する会社を探す。
ここまで理想の暮らしができる要望と予算を参考に、初めて相談する会社探しを始めます。
とはいってもこの時点でも住宅展示場に行くことはありません。
HPで地元のハウスメーカーや工務店、設計事務所、場合よっては大手ハウスメーカーを探すことになります。
たいていは理想とする暮らしに関連するワード+ハウスメーカー、工務店、設計事務所と検索すると出てくると思います。
それか注文住宅+ハウスメーカー、工務店、設計事務所でもいいです。
家づくりの会社を調べて、理想の暮らしを実現できる会社を探すことになります。
この時に気を付けたいのはどこでもいいから、いろいろな会社に問い合わせをすることです。
いろいろな会社に話を聞いてみたいと思うかもしれませんが、一社と家づくりの話をするだけでも家づくりに慣れていない皆さんはかなりの疲労を感じてしまうと思います。
やったことのないこと+失敗はできないというプレッシャーからどうしても力が入ってしまうからです。
そうならない為にも家づくりの問い合わせをするのは5社くらいがちょうどいいと思います。
家づくりの進め方がそれぞれ違うのでハウスメーカーと工務店、設計事務所と5社のうち割合は好みですが、この3業種は必ず1社入れることをおススメします。
こうすることで、ハウスメーカーと工務店、設計事務所それぞれの強みを知ることができ、自分たちの知らない情報をもらえる可能性が高まる為です。
2社に絞って相談を始める。
相談する会社を決めて、5社の会社の話を聞いたらその中から2社に絞って相談を始めましょう!
なぜ、2社なのかというとこれも皆さんの疲労感を考えての2社です。
2社なら土日休みの人はどちらからの休みの日に午前、午後とお話を聞いて一日は休養日にあてたり、家族の時間に使えます。
もしくは、今週はA社、来週はB社と打合せじたいはゆっくりになりますが、隔週で違う会社に相談して余裕を持って家づくりに臨むことができます。
家づくりをお急ぎでない方はこの方法が一番いいと僕は思います。
ちなみに、家づくりは急げば急ぐほど自分たちの要望が叶えられない可能性が上がってしまいます。
なので家づくりは余裕を持って行いましょう!
ここまでが家づくりのはじめ方
ここまでが、良い家づくりをする為の進め方になります。
具体的なイメージはつきましたか?
1.家族と話し合って理想の暮らしを見つける
2.予算を決める
3.相談する会社を5社探す
4.2社に絞って相談する
この流れが重要です。
そして最も大事なのは理想の暮らしを見つけておくということ。
仮にこの流れから外れた家づくりをしていても理想の暮らしさえしっかり持っていれば大きく失敗する可能性は少なくなります。
理想の暮らし方が分かっていないまま家づくりをしてしまうと、他人の意見に流されやすくなってしまいます。
これは、展示場に家づくりの基準になってしまうのと似ているのですが、理想の暮らし方が分かっていないと自分たちにとって何が正解か分からなくなってしまいます。
そうすると誰かに相談したくなったり、情報が欲しくなりSNSで情報を探すことになります。
これはすべて自分たちの意見ではなく人の意見です。
人の意見に流された家が自分たちの満足いく家とも限りません。
だからこそ自分たちの家の決定権は誰にも渡さず決定するためにも理想の暮らしはとても重要なのです。