家づくり 何からしていいかわからないあなたへ

家づくりを始めると真っ先にぶち当たる大きな壁があります。
それは、何からしていいかわからない問題。

実際に多くの方がこの壁に当たって、右往左往している間によくわからないまま家づくりを始めてしまい、いい家づくりができなかったと後悔している人がいます。
では、家づくりはどうしていったら間違いのない家が作れるか見てみましょう!

①目的を明確にする。

まずは、作りたい家の目的を明確にすることです。
多くの方は、家づくりをする上で漠然とした目的しか持っていません。
それは家が欲しいという目的

これだと持ち家ならなんだっていいということになってしまします。
家を建てたいと考えてる人は、少なからず家が欲しいと思ったきっかけがあったはずです。

まずはそれを深堀していきます。

例えば子供が生まれて賃貸じゃ手狭になったから家が欲しいという人がいたとします。
これを深堀りしてみましょう。

子供が生まれて賃貸じゃ手狭になった → なぜ手狭だと感じるのか?
子供たちがよく遊びながら駆け回って狭い部屋だと家具が近くてこわい、賃貸で子供たちが部屋で遊んじゃうと上下階へ隣の部屋に迷惑が掛かって気が気じゃない。
→ではどうしたいのか?どうしたらいいのか?
子供たちがのびのびと過ごせる場所が欲しい!→どこでのびのびする?
子供たちが安心して遊べるリビング、子供たちが走り回れる庭が必要!

これは簡単に流れを書きましたがこのようにただ家が欲しいというのではなく、なぜ家が欲しくなったのかを自分たちの中でちゃんと説明できるようにしましょう。
そして、これが家を建てたい人の家のコンセプトになるのです。

例えばこういうコンセプトが付きます。
【子供がのびのび過ごせる駆け回れる庭の家】

となるわけです。

②どのような家が必要なのか考える。

次にできたコンセプトを基にどのような家を買うのか?という検討に入ります。
家の買い方には大きく3つあります。

・新築、中古マンションを買う
・新築建売住宅、
・中古住宅を買う
・注文住宅を買う

この場合、今回のコンセプトは、
【子供がのびのび過ごせる駆け回れる庭の家】
になるのでマンションは除外されます。

そしたら選択肢としては建売住宅を買うか、中古住宅を買うか、注文住宅を買うかになるわけです。
ここの中で絞るのは簡単です。
希望の叶う家があるのなら建売、中古住宅でもいいですしなければ注文住宅でもいいです。
もし悩むようであれば①でやった時のようになぜ、建売がいいのか、なぜ注文住宅がいいのかを深掘りしていけばおのずと答えに近づくはずです。

③家づくりの相談をする会社を吟味する。

今回は注文住宅が欲しいと結論がでたとして話を進めていきたいと思います。
注文住宅を建てたいと思ったら次にやるのが家づくりの相談をする会社をネットで吟味します。

ここでよくある間違いは、
住宅展示場に行ってしまうこと。
これをしてしまうと自分たちの家づくりではなく住宅会社のしたい家づくりになってしまうので注意が必要です。

自分たちの家づくりのコンセプトに合う家を建てれそうな会社を多くても5社に絞ります。
これ以上多くしすぎてしまうとただ迷う原因が多くなるだけなのでじっくり考えて絞りこみます。

そして、その5社に相談に行きましょう。
5社はできたらハウスメーカー、工務店、設計事務所と数は自由でいいのでこの3社は比較してほしいところです。

多くの家づくりはこの3社が担っています。

そして、それぞれが全然違う特徴を持って仕事をしているので選択肢の窓口を広げる為に必ずこの3社は入れた方がいいです。
僕がおススメするのは、ハウスメーカー、工務店で3社、設計事務所2社の計5社です。
最近のハウスメーカーと工務店は大きく違いはありませんが、家づくりへの姿勢が違ったりしますので比較した方がいいでしょう。
設計事務所は、その会社にいる建築家の考えで大きく家づくりの方向性が左右されてしまいますので、一人の建築家と会うよりも二人くらい会っていた方が設計事務所との家づくりがどのようなものか分かってきます。

ちなみにここでハウスメーカーに行くときに、絶対に住宅展示場にはいきません
というより行かない方がいいでしょう。
住宅展示場の多くは実際に作っている家の2割増しくらいにはオーバースペックで作られています。
住宅展示場で全部標準仕様で作られていますという会社さんは見たことがありません。

家づくりを知る前にこれを見てしまったりそこで展示場の説明を受けてしまうとそのオーバースペックの建物が自分たちの家づくりの基準になってしまう可能性があります。

こうならない為にも住宅展示場には近づかないようにしましょう。

どうしても家が見たい場合は完成見学会が一番いいでしょう!

④予算を決める。

それぞれの住宅会社に相談をしたら大まかなその会社の予算感が分かってくると思います。
ここで自分たちの予算を決めましょう。

自分たちは家づくりにいくら予算を出せるのかを考えます。
実際自分たちがいくら借り入れることができるのか知りたい場合は、モゲチェックというサイトをおススメしています。
https://mogecheck.jp/ モゲチェックのサイトURLです。

自分たちの収入でおおよその借り入れ額を教えてもらえる他、金利の低い銀行順に見れたり、各銀行の特徴を教えてくれます。
難点なのが、地元銀行の比較ができないのでそれは各自確認が必要です。

予算額を決めるので大事なのは、実際にいくら借りれるかではなく、実際に自分たちはいくらくらい毎月返済できるかです。
たまに銀行が貸せるからと自分たちの力以上の金額を借りてしまい、自己破産又は物件売却をするケースもあります。

自分たちの現実的な返済計画を考える必要があります。

そして、もう一つ気を付けてもらいたいのが、
絶対に住宅会社が出してきたFPに相談しないことです。

住宅会社や不動産会社で家を購入しようとすると保険会社のFPさんが出てきて家を建てるためのFPを無料でしますと案内される場合があります。
全部とは言いませんが、中には罠FPが潜んでいるので注意が必要です。

全ての方がそれをやっているとは言いませんが、中には売上の為に実際はキツイ返済計画でも、いろいろなお金の流れを駆使して実質返済額を少なく見せたりしているケースもあります。
そうやって建てた家のオーナーさんはそこから地獄のキツイ返済が待っているだけです。

どうしてもFPに相談したいなと思っている方は、自費で相談した方が中立な意見が聞けますので絶対にそちらをおススメします。

予算が分かればあとは、予算に合う気に入った住宅会社さんと家づくりをするだけです!。

最後に

家づくりを何からしたらいいかわからない人はぜひ、この流れで家づくりをしてみてください。
僕の家づくりの流れは世間の流れとは少しずれている部分があります。
それは、予算と会社を検討する順番です。

多くの場合は予算を決めてから住宅会社を検討する流れが言われてますが、正直専門家である僕たちはその会社のHPや実際の施工事例をみたらネットで出回っているおおよその価格感があっているかどうかわかりますが、これから家づくりを始めてする人には絶対にわからないと思います。

その為、ハウスメーカーと工務店、設計事務所という全く個性の違う三社を5社に絞って話を聞いて、あうあわないや予算感を身に着けてほしいのです。

相談しに行ったら必ず『どの程度の予算で考えていますか?』と聞かれると思います、そう聞かれたら『御社の平均的な建築価格を教えてください』と聞き返して予算感を探りましょう。
答えてくれないもしくは答えられない会社さんはほぼないと思います。

ちょっと変わった家づくりの流れですが、これまで350棟以上の家づくりに関わってきたからこその流れです。
ぜひ実践してみてください!
きっと最良の結果に結びつくと思います!

以上!おしまい!

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