
現在、住宅用の補助金でメインになっているのが2024キャンペーン子育てエコホーム支援事業という補助事業でした。
新築住宅の場合、長期優良住宅だと100万円でZEH水準住宅だと80万円の補助金がありました。
そんな子育てエコホーム支援事業ですが、残念ながら2024年11月30日で募集が終了しており現在は新しく応募することが出来なくなっています。
そんな中、12月4日の閣議で新しい補助金が通りましたのでお知らせです。
子育てグリーン住宅支援事業
この補助金が新しく案として出てきました。
今回の補助金は補助額がかなり拡大されています。

GX志向型住宅が 160万円 すべての世帯
長期優良住宅が 80万円 子育て世帯
ZEH水準住宅が 40万円 子育て世帯
前回が長期優良住宅が100万円、ZEH水準住宅が80万円だったと考えると補助額がかなりの減額になってしまっています。
しかし、今回の目玉はGX志向型住宅です。
GX志向型住宅とは以下の通りです。

ZEH水準住宅よりかなり性能アップを求められた内容になっています。
ZEH水準住宅の要件は以下の通り
①断熱等性能等級「6以上」外皮熱貫流率0.6以下
②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「20%以上」
になります。
設計事務所やハウスメーカー、有名工務店などが建てている家は、性能的にZEH水準住宅を満たしている事は多いのですが②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」を取れている住宅はかなり少ない印象です。
それこそ、パッシブ設計をおこなっている会社やHEAT20G2グレードの設計ができる会社出ないとなかなかとっているイメージはないですね。
今回は③再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」が要件に含まれています。
要は太陽光を乗っけて、設計した住宅のエネルギーを全体で100%削減してくださいと言う事です。
窓を樹脂サッシにして、高断熱の断熱材に変え、省エネの設備を搭載し、太陽光を載せて住宅のエネルギーを全体で100%削減は160万円の補助を受けれますと言う趣旨です。
しかし、これはまだ閣議を通過しただけです。
現在、与党のみで過半数を取れないのでこの予算案が国会を通過するかは不透明でなので必ず補助金が始まりますとはまだ言えない状況です。
こういうところで政治の影響が出てくるのはとても面白いですよね。
子育てエコホーム支援事業からタイミング的に漏れてしまった方で、11月21日以降に契約を結ばれた方でGX志向型住宅の要件に合う性能のある家を設計してもらっている方は待つ価値ありです。
今のところ、まだこんな補助事業をするかもよという予定段階で、補助金をもらう為の書類や証明の仕方はまだ発表されていないので今後の続報待ちです。