
建物が完成すると必ず完了検査を受ける事になります。
この完了検査にもいくつか種類があって設計事務所で設計し家を建てた場合だと
法令の完了検査
工務店の完了検査
設計事務所の完了検査
施主の完了検査
と4段回で検査をすることになる事がほとんどです。
工務店やハウスメーカーに設計施工を一括依頼してる場合だと
法令の完了検査
施主の完了検査
の2回の場合が多いです。
さて、この完了検査は何をしているのかと言うと
①法令の完了検査
確認申請の内容と完成した内容に違いがないかのチェック。
要は図面でチェックした法律通りに建物を作ったかを専門の審査機関で検査してもらう事です。ほとんどの場合、見て貰って問題なければ検査済証の発行、少し相違があっても軽微な変更と言う事で変更箇所を追加図面で説明したら終わります。
②工務店の完了検査
工事をした会社の自主検査
工務店が設計図書通りに工事が終わっているか、施工漏れが無いか、適正に工事されているかをチェックする検査になります。
法律的にする義務はないのですが、有村建築設計工房の場合は必ず自主検査をおこなってもらうように指示をしています。
③設計事務所の完了検査
設計をした会社の自主検査
設計図書の通りに完成しているか、施工不備はないか、塗装が狙った色が出ているかなど施主との打合せで決まった内容と工務店が自主検査した内容などを検査しています。
有村建築設計工房はもちろん多くの設計事務所は必ずおこなっています。
④施主の完了検査
ご依頼頂いたお客様の自主検査
専門家の検査がすべて終わり不備が無くなってから検査をしてもらいます。
専門知識は必要なく自分たちが気になるところなどを適宜指摘して頂き場合によってはご説明や手直し工事をしていきます。
完了検査は法令の検査を抜いて最低で2回は受けたいところです。
人の目が少なければ少ない程、不備は見過ごされてしまうからです。
建物づくりはチーム戦です。
誰かに頼りっきりではなく時には自らお願いをしていくことも重要だと思っています。