デザイン住宅は不便て聞くけどホント?って話。

皆さんはデザイン住宅と聞くとどんな印象を持ちますか?
優雅な暮らし、お金持ちが住んでそうだとかいろいろな意見があるかと思います。

いろいろな意見の中で、特に僕が聞くことが多いのが「デザイン住宅って不便でしょ?」という意見です。
家づくりをする為にハウスメーカーなどを回っていて、営業マンから聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

本当にそうでしょうか?

デザイン住宅は必ずしもイコール不便な家という訳ではありません!
デザイン住宅で不便な家というのはそれ相応の不便になった理由が隠されています。

「オシャレなデザイン住宅に住みたいと思っていたけど不便と聞くし合わないかも。。。」

そう感じて普通の住宅に甘んじている人は少なくありません。
今回は、デザイン住宅でも不便にならない為に不便になる理由と対策をまとめてきました。この記事を読んでぜひ、自分が理想とする家づくりの一歩にしてみてください!

オシャレな家が不便と言われる理由①

建築を全部丸投げしてしまっていた。

オシャレな家を作りたい!という人はそれなりのデザイン性の高い工務店やハウスメーカー、設計事務所に出向いたり、好きなデザインの家を作る建築家がいてその人にお願いするという人も多いと思います。

家づくりの相談をした時に「自分たちよりこの会社の方がセンスいいから」や「建築家のセンスに任せる」など、お願いした会社にすべてを委ねようとする人がいらっしゃいます。

もちろん長いキャリアの中でおしゃれな建築をたくさん建ててきた人を信じるのはいいのですがこれが不便な家を作る原因にもなっているのです。

なぜかというと、その家に建築主の理想が入っていないオシャレな家だからです。

どんなにオシャレな家でもあなたの理想が入ってなければ不便に感じるはずです。
オシャレという要望は叶ったけどリビングに階段は欲しくなかった。
オシャレという要望は叶ったけど窓が多すぎて外の視線がきになっちゃう。
オシャレという要望は叶ったけどトイレがリビングから遠すぎて不便だった。
オシャレという要望は叶ったけどキッチンが丸見えで掃除が大変だった。

などなど。

僕の経験上、どんなに特段の希望や要望がないよと言う方でもしっかり話をしてきたら隠れていた要望がどんどんあふれてきます。
実は自分が思っていた隠れた理想の部分が住んでみてから噴き出してしまった結果、おしゃれだけど不便な家と言う評価になってしまうのです。

この会社の家のファンだ!この建築家のつくる家のファンだ!という気持ちはわかりますがしっかりと自分たちの理想を要望としてすり合わせ家づくりをおこなったらこのようなことは起きずらいはずです。

自分の理想に沿った、オシャレな家づくりをするようにしましょう。

オシャレな家が不便と言われる理由②

メリット、デメリットを聞いてなかった。

次にあるのがメリット、デメリットを聞いてなかったという話です。

最近はInstagramなどのSNSやブログ、テレビを見るとたくさんのオシャレな家を簡単に見つけて見ることができます。
それを作りたいと思い担当さんに写真や動画を見せて似たような家をつくってもらったという話をよく聞きますし、僕も実際に何度もそのようなことを言われた経験があります。

この時に、「なんでもいいからこのような雰囲気に作ってください!」という人も中にはいらっしゃってそのような方の多くがオシャレな家になったけど不便だと感じていいます。

オープンなキッチンを例にお話をすると

メリットとして、ダイニングやリビングと一体にでき広い空間を演出することができる。
キッチン本体がインテリアの役目を果たしてくれて空間が引き締まりオシャレに見える。
コミュニケーションが家族と取りやすいなどがあります。

デメリットとして、ダイニングやリビングから丸見えなので整理整頓をこまめにする必要がある。
家電やゴミ箱、食器など考えずに置くと生活感が出てしまい、部屋の雰囲気をそこないやすくなってしまうなどがあります。

理解していて、自分に合っていると思って作られた方と知らずに作ってからデメリットを知った場合であなたはどのように感じますか?

おそらくオープンキッチンが合う方は、普通はデメリットに感じることもデメリットとも感じていないでしょう。
この差が不便だと感じる原因になっているのです。

部屋の使い方、空間の使い方は人それぞれです。
どんな家をつくるにしても必ずメリット、デメリットを確認して自分たちのスタイルにや性格に合った家なのかを考えましょう!

オシャレな家が不便と言われる理由③

そもそもそのようにデザインされていなかった。

これはハウスメーカーでよくある話です。

家の間取りと内装を決める人が違ったり、詳細な打合せと間取りの決定のタイミグが違ったり、そもそも間取りを建築士などの専門の人が考えておらず営業マンが聞いた内容をとりあえず家の形に押し込めてしまったパターンなど様々ですがこのようなことが起きます。

結果として間取りを決める初期計画でデザインに対して何も考慮されずに進んできてしまい、内装の打合せに進んでからあれが出来ないやこれが出来ない、実現したいことがあるのに別の不便が出てくるなど間取り計画とお客さんのおしゃれへのこだわりが嚙み合っておらず妥協案として不便が生まれるのです。

そうするとお客さんは建てる前から営業マンなどからオシャレな家は不便なところもありますからと言われそれを鵜呑みにしてしまいオシャレな家=不便な家と思い込んでしまうのです。

これは先に説明した通り、始めからキチンと計画を練ってもらう事。
事前に自分たちの理想とする家の要望をまとめている事がとても重要です。

オシャレで不便でない家を建てるには

何度も話には出ていますが、オシャレで不便ではない家を建てる為には以下を必ず守ってれば大丈夫です。

  1. 家の事を専門家任せにせず、必ず自分たちの要望を伝える事。相談に行く前に自分たちの理想をまとめていくとよりいいです。
  2. 家づくりではどのような物でも必ずメリットとデメリットの両方の側面が存在します。
    どちらか片方しかないという事はあり得ません。
    なので必ずメリットとデメリットを聞いて自分たちの理想と生活にマッチするか考えて採用する事。
  3. 家のデザインは最初の計画で大きく左右されます。
    一般の方の中でいう間取りを作ってもらう段階の事を設計では基本設計と言います。
    これは間取りを考えるだけではありません。
    敷地の使い方、間取りに対しての生活の方法、外観デザイン、明かりの取り方や通風、外構デザインなどすべてを一緒に考えるのです。
    外構は後でいいですや外観は後でとりあえず間取りだけなどとやっているとオシャレな家になるかもしれませんが不便な家が一気に近づいてくるので気をつけましょう

最後に

これさえきちんと守っていればよほどのことが無い限りオシャレな家=不便な家とはなりませんので妥協することなくいい家づくりをしていきましょう!

すでに間取り作成まで進んでて躓いてしまっている方はぜひ間取りのセカンドオピニオンの活用することをおススメします。
有村建築設計工房でも鹿児島県、宮崎県の方々の新築住宅の設計はもちろんハウスメーカーの打合せ同行や間取りのセカンドオピニオンをさせて頂いております。
現在進行中でお困りの方はぜひ一度ご相談ください。

もちろん新築のご相談をお待ちしております!

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