
こんにちは!
有村建築設計工房の有村です。
なにか面白い企画は無いかと考えていたところ知り合いから「建築の材料で面白いものはないの?」と聞かれたことをきっかけに面白い材料紹介を定期的に発信していこうという企画を始めてみたいと思います!
第1回目の素材は
吉野石膏 タイガーFeボード

吉野石膏といえば、日本の住宅業界には欠かせない会社さんです。
内装の下地材で使う、プラスターボードや石膏ボードと言われる材料のシェアは80%と信頼できる会社さんです。
そんな吉野石膏さんが出せれているタイガーFeボードは従来の石膏ボードと同じ使い方で壁をマグネットボード化することができます!
最近のインスタグラムやティックトックなどで紹介されている事が多いからなのか壁にマグネットで書類をや小物を付けたいというニーズが高まっています。
でも、メモを書きたいわけでは無いからホワイトボードは付けたくないやインテリアに合わないから別付けしたくないという声もよく聞きます。
建築家としての目線からも【壁は人の目に一番入る部分】なのでホワイトボードやその他素材感の違うマグネットボードを付けると空間のデザインを台無しにしかねないと思います。
そこで、タイガーFeボードの出番です。
こちらの材料は、あくまでも下地材なので壁の仕上げ材の下に隠れてしまって従来の壁となんの遜色もなく扱うことができます。
必要な時に応じて張り紙や写真を貼ったりして、来客やインテリアの雰囲気を楽しみたい時は外して元の見た目に戻すといったことが可能です。
しかし、メリットもありますがデメリットもあります。
タイガーFeボードのメリット
①高い施工性
普通の石膏ボードと扱い方はほぼ一緒なので、磁力を持たせる範囲や施工場所を問わずどこでも使う事が出来ます。
②意匠性が高い
これは、タイガーFeボードが意匠が高いというよりは、従来のホワイトボードと違って表に出てこないので意匠性が高いと言えます。
タイガーFeボードのデメリット
①吸着力が弱い
これはしょうがない事なのですが、仕上げ材によっては吸着力が落ちてしまいます。
デコボコの多い壁紙や厚めの壁を仕上げに使うとどうしても吸着力が落ちてしまいます。
また、タイガーFeボードは表面に鉄の粉を塗って磁石がくっつくようにしているので、どうしてもホワイトボードやマグネットボードなどの鉄板の入っている物より、吸着力は落ちてしまいがちです。
しかし、これは磁石側や仕上げ方で対策が可能です。
デメリットの対策
①磁力の強い磁石を使う。
まずは磁石側で補ってあげる方法です。
磁力の強い磁石って売ってるの?という方はぜひホームセンターに行ってみてください。
結構な数の磁石が販売されています。
その他、Amazonや楽天にも様々デザインの磁力の強い磁石が売っています。
正直、100均に売っている磁石では、物を止めるという使い方に関しては、少し磁力が足りない印象です。
今回のご紹介はいかがだったでしょうか?
壁にマグネットボードは欲しいけど、ホワイトボードや従来のマグネットボードみたいに強調されたくないという人には面白い商品だと思います。
子供部屋やキッチンの壁の一部、リビングに使って季節のクリスマスやハロウィンの装飾用に活用しても面白そうです!
マグネットボードで迷われている方はぜひ検討してみてください!