
家のデザインを考える上でも欠かせないのが外観デザイン。
注文住宅は自己満足の世界で施主が納得すればれが一番いいデザインだと思いますが、やはり外側は不特定多数の人達に見られて他の人がどう思うか気になる部分ですよね。
以前、「鹿児島のデザインいい住宅」というブログで記載させて頂きましたが、外観をより良くするのは使う材料感になります。
○○調や○○風といった似せたデザインの物を使うと偽物なりのチープな雰囲気に落ち着ていしまいます。
では、どんな材料がどんなものがいいのかを今回はご紹介していきたいと思います。
窯業系サイディング
窯業系(ようぎょうけい)サイディングとはどの会社でも良く使われている材料になります。
耐久力が高くデザインが豊富な為多くのハウスメーカーや工務店で標準に採用されていることが多くなっています。
中には水で汚れが綺麗になったり、太陽光で汚れを分解するなどの性能のある物も存在します。
しかし、このデザインが豊富なことが逆に家のデザインを悪くしてしまっていて、家を作る側からしても選択肢がそれしかなく同じような材料を選ぶのでみんな同じような見た目の家になってしまうのです。
「頑張ってデザインしてもらったつもりなのにできてみたらあまり周りの家と変わらなかっった」
という話はちょこちょこ聞きます。
それはそのはずで多くの方が同じサイディングを採用しています。
その中でもやはり人気な柄があり、みんなそれを採用します。
そうすると同じような使い方になり、結果として変わらないデザインが出来上がってしまうからです。
窯業系サイディングはあくまでも人工物です。
変にいいデザインの物を使わずに人工物ならではの強みを活かした物を使う事をおススメします。
おススメサイディング
①フラットサイディング

※画像はKMEW 新フラット16
自然材料で真っ平な材料はほぼなくこのような形は人工物ならではの見た目になります。
変に飾り気をつけずにシンプルにまとめるのにはサイディングがいいです。
②ストライプデザイン

※画像はKMEW シンプルライン
ストライプなどの規則正しく並んだようなデザインも人工物ならではのデザインなのでサイディングを活用する上ではおススメのデザインになります。
今回の画像はあくまでも参考ですが、各社このようなサイディングを作っています。
サイディングは特にコスト的にもバランスが取れて、デザインもシンプルな物を使うことがいいのでメインの材料として活用することがおススメです。
金属サイディング
金属サイディングとは鉄板を使った外壁材で主にガルバリウム鋼板という材料で作られている外壁材になります。
こちらの材料は金属ならではの形状の商品が多く無駄なデザインが無いため選択肢としても非常に選びやすい材料になっています。
金属サイディングはハウスメーカーでなかなか標準としている会社は少ないですが、鹿児島県では金属サイディングを標準に置いている工務店は複数あり、その会社の家を見ると洗練されたデザインの家が多い印象です。

※画像はアイジー工業 ガルボウ

※画像はアイジー工業 ビレクト
数年前は金属サイディングは鉄板なので雨が打ち付ける音が響いてうるさいや鉄だから熱を伝えやすく断熱に不利などと言われていましたが最近では、中に断熱材を詰めるなどしてそのようなデメリットを緩和していっています。
なんども採用していますがそのようなお話しは上がってきたことはありません。
金属サイディングも窯業サイディングと同じで人工物であること、シンプルなデザインなところからメインの材料として使うのがおススメです。
木板張り
木板は古くから日本の家に使われてきた材料になります。
木材独特の油分などで家を雨などから守ってきました。
現代の家づくりに移り変わる過程で下地の施工技術が低かったことなどから木板を使うと水分や湿気などが家に入ってくるなどと言われ使われることが少なくなってきましたが現在は下地を作る技術の向上などでそのような心配もなくなり使われることが多くなってきました。
窯業系サイディングにも根強く木目デザインが残っているので潜在的に木を使った美しいデザインを求めている人は少なくないのではないでしょうか?

※杉羽目板+WP塗装 縦張り

※杉羽目板+WP塗装 よろい張り(CG)
木じたいに木目の表情があるのでアクセント部分などに活用するとデザインを締めたりすることができます。
もちろん木板じたいをメインの材料として使うのもとてもいいです。
鹿児島でも工務店で数社木板をメイン取り扱っている会社があります。
木は長い年月の中で日の光に当たると最終的に灰色になっていきます。
長い年月の中、自宅と一緒に年を取っていただくような感覚で風合いが変わっていく材料としてもとてもいい材料です。
塗り壁
最後におススメなのは塗り壁
塗り壁は下地に漆喰やそとん壁、珪藻土、ジョリパッド、リシン吹付塗装など数種類あります。
特徴といてはその塗り方でいくつものデザインを演出することができます。
フラットにシンプルに塗ったり、扇状に塗ったり、凹凸をつけてみたり、いくつものデザインが出来ますし、塗り方は左官職人さんの手によって変わるので世界に一つだけの壁が完成するのです。
色も塗料を混ぜることでいくらでも作る事が出来ます。
メンテナンスも比較的簡単で汚れたところはサンドペーパーなどでこすって取れますし、傷ついたりヒビが入っても上から塗れば補修することができます。
※ヒビ割れは原因によっては下地から直す必要もあります。
今回のひび割れ材料自体の収縮によるひび割れの場合です。

※画像はジョリパッド扇状 (CG)

最後に
今回は外壁に使う材料についてまとめました。
最後の木板張りや塗り壁は建築コスト的に高めになる傾向にあります。
おそらくすべてを塗装や木板張りにするとかなりのコストアップになるでしょう。
そのような時は無理せずに窯業系サイディングや金属サイディングなどをメインの材料として使い、部分的に木板や塗り壁を使う事で抑えることができます。
ハウスメーカーなどでは木板張りや塗り壁は嫌がられる場合もあるようです。
最初の会社選びで自宅のデザインが大きく左右されることもあるという事です。
自分が建てたい家がどのような家なのか再度考えてみて会社選びをしてみましょう!
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